ヘッジファンドの固定概念を省きしっかりと理解する
2006年に起こった村上ファンド事件など、「〇〇ファンド」と呼ばれる企業が起こす事件がたびたび世間をにぎわせていますね。
そうした報道の影響もあってか、「〇〇ファンド=詐欺」という認識を持っている方も少なくありません。事実、実際に詐欺行為を働いているファンドも存在するため、その認識はまったくの間違いであるとは言い切れません。
しかし、数あるファンドの中で「ヘッジファンド」はそれに該当しません。
外国の富裕層のあいだでは割とポピュラーなファンドではありますが、日本ではあまり知られておらず、むしろ前述の通り詐欺ファンドだ一緒くたになっている人もいるというのが現状です。そこで、今回はヘッジファンドとはなんぞや?ということを詳細に説明し、皆様の誤解が解ければと思います。
ヘッジファンドとは?
ヘッジファンドは、ファンド・マネージャーと飛ばれる投資のプロが機関投資家や富裕層の代わりに資産運用を行ってくれるという事業の総称です。
「今持っている資産をさらに増やしたい」「将来のために老後資金を貯めておきたい」と思ってはいるが、なかなかどうしていいかわからないという人は、ヘッジファンドにお任せするのも一つの賢い選択肢となります。
その、主な事業内容を下記にまとめています。
・運用目標→絶対収益
・募集体型→私募(適格投資家、国によって適格の基準は異なる)
・投資単位→1000万~1億程度、5億というところも
・報酬体系→運用利益に比例する
ひとつずつ見ていきましょう。
絶対収益を目指す
ここではわかりやすいように、ヘッジファンドと似たような資産運用形態を取っている「投資信託」と比較しながらご説明していきたいと思います。
投資信託では、基本的に金融商品を買って利益を増やすことを目標としています。
割安銘柄を購入し、その銘柄の価格が上がっていけば収益が出るというメカニズムです。当然、これは世界情勢や株式市場の景況に大きく左右されます。よって、景気が良ければ皆が儲かり、景気が悪ければ皆が損をします。
各投資信託の目指すところは、他が1%でも儲かっていれば2%の儲けを。他が2%の損失であれば1%に損失に抑える。基本的にこの2パターンで構成されています。つまり、他と比べて相対的に収益を伸ばすことが課題となるのです。
一方、ヘッジファンドの場合は、投資信託のように“買い”だけで利益を追求するのではなく、レバレッジを効かせた大量の資金でありとあらゆる手法を使って資産運用を行います。
・もちろん景気が好調であれば買いですし、不調であれば売りも多用します。
・金融商品だけでなく現物商品の先物取引を行うことだってあります。
目標の金額に向かってどんな方法をとってでも益を取る。絶対的な収益を達成するのが目標です。
主に機関投資家や富裕層が行っている
なぜ多くの人がヘッジファンドについて良く知らないのかという理由は、その募集体系にあります。
投資信託は公募で一般の人にも募集が目につきやすいのに対し、ヘッジファンドは私募。国によって基準は異なりますが、機関投資家や富裕層と言ったある程度お金を持っている「適格投資家」に個人的に話が打診されるからです。
そのような背景もあってか、最低投資単位は1000万~1億円程度のところが多く、5億円というヘッジファンドも存在します。「そんな大金を持っていないから自分には関係ない」と思われる方もいるでしょうが、そんなことはありません。
長年勤め上げた会社を退職する際に支払われる退職金が1000万円を超えるということもザラにあります。そのお金を老後資金捻出のためにヘッジファンドに回すということも充分に考えられるからです。また、ヘッジファンドはあくまで独立資産運用団体で国家に起因しません。
今現在1000万円の出資が厳しくても、将来的に1000万円以上の金額を出すことができるのであればヘッジファンドを行うことができる場合もあります。要は交渉次第ということです。
ヘッジファンドは海外ではポピュラーな資産運用方法であり、投資のプロが代わりにお金を増やしてくれるもの。使わない手はないので、最後まで粘り強く諦めないことが肝心となります。
ヘッジファンドの報酬体系
とはいえ、「後々になって法外なお金を請求されるのでは?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。懸念はごもっともですが、ヘッジファンドは決してそのようなことはありません。
基本的にヘッジファンドの報酬体系は成功報酬の形を取っています。割合は増えた金額×20%というところが大多数です。
つまり、追加で支払うお金は増えた分の20%とあらかじめ決まっているのです。もちろん、増えなければ報酬はありません。実際に投資した資金が増えているのであれば何の問題もなく、ウィンウィンの関係であると言えます。
ヘッジファンドのリスク
しかし、当然ながらリスクも存在します。
・ひとつは、ヘッジファンド自体が解散する可能性がある。
・どんな投資家でも100%勝てる投資家はいないように、必ずしも勝てるわけではない(勝率は高い)。
ということです。
本当に良いヘッジファンドを見つけるには、提供しているポートフォリオや過去数年の平均リターン、運用方針を確認してしっかりと吟味しなければなりませんが、かなりの時間と労力を費やします。
そんなときは、ヘッジファンドダイレクト株式会社のようなヘッジファンド紹介事業を行っている企業に相談してみましょう。特に海外の有料ヘッジファンドに依頼をする際は仲介会社による手数料の中抜きが行われ実際に投資を行う前に多額の手数料を支払わなければならないということが多々ありますが、ヘッジファンドダイレクトでは直接ヘッジファンドとつなげてくれるので「コスト控除後のリターン」を最大限に享受できます。
代表取締役社長を務める高岡壮一郎氏のキャリアも申し分なく、信頼に値します。
さいごに
ヘッジファンドは決して怪しいものではなく、お金を預けてしまうだけで経験豊富なファンドマネージャーが誠心誠意資産運用に取り組んでくれます。
当然、100%儲けを出すことができる投資家はいないので、短期的な損失は出るかもしれませんが、長期的な視点で見ると相当なリターンが期待できます。
また、本当に腕の良いヘッジファンドを見つけたいのであれば、ヘッジファンドダイレクトのような紹介企業を利用することをお勧めします。